純銀メッシュ素材「MGネット」銀イオン溶出試験報告書

純銀メッシュ「MGネット」0.1gを1リットルの超純水と次亜塩素酸ナトリウム液(水道水を模擬した溶液)に投入した際の銀イオン濃度がどのように変化するかを令和2年4月10日に以下の通り弊社にて試験を実施しました。試験内容の詳細は別紙参照願います。


1. 試験品:

銀をナイロンの表面に無電解メッキした繊維をより糸にし、ハニカム形状の粗めネ ットにした試料「MGネット」ナイロン70%、純銀30%(重量比)

2. 試験施設:

地方独立行政法人 大阪産業技術研究所(本部・和泉センター)

3. 試験内容:

純銀メッシュ「MGネット」銀イオン溶出試験1

4. 試験概要:

「超純水」と「水道水の水質基準上限の次亜塩素酸ナトリウムを加えた水」に「MGネット」を投入し、1時間、4時間、8時間、24時間経過後の銀濃度(銀イオン量)を検査した。

5. 試験用試料:

MGネット0.1g(銀の表面積約63c㎡)

6. 試験用溶液:

超純水1リットル、次亜塩素酸ナトリウム溶液(水道水を模擬したもの)1リットル

7. 試験結果:以下の表にて参照

試験結果データ詳細はこちら


8. 試験報告:

超純水、次亜塩素酸ナトリウム溶液ともにMGネット投入後1時間で銀イオン濃度が50ppb (0.05 ppm)を超えたことが確認できた。

次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)の塩素(Cl)と銀(Ag)がとても結びつきやすく、すぐに塩化銀(AgCl)となる。塩化銀は沈殿し、その後銀イオンが溶出される。超純水より亜塩素酸ナトリウム溶液の方が銀イオン濃度が上昇しているのは、純水より不純物(ナトリウムや酸素)の多い溶液の方がイオン化を促すからと推測される。

銀イオンの抗菌効果は10ppb(0.01ppm以)上の濃度で発揮されるので、超純水、次亜塩素酸ナトリウム溶液(水道水)とも1時間以内に有効な除菌水が生成されたと考察できる。次亜塩素酸ナトリウム(水道水)を使用した場合は、銀と次亜塩素酸ナトリウムが結びついて塩化銀となるので、銀が消費され、銀イオン溶出総量は減少するので、MGネットの使用効果期限は短くなる。

銀イオンの発生量は銀の表面積に比例する。溶出試験2で50倍のMGネット(5g)を投入した際は、1分間で銀イオン濃度が100ppb(0.1ppm)を超えた。

銀イオン溶出試験2はこちら

以上のことから弊社MGネットは素材面積に対して銀の表面積が約2倍あり、0.1gの銀の表面積は約63c㎡ある。1リットルの水に投入した場合、1時間以内に有効な銀イオン水が生成される。10ppbを超える銀イオン水は除菌・抗菌・消臭の効果が発揮される。

メディカル・エイド株式会社