銀イオンの抗菌原理

銀イオンは微生物などの下等生物に対して殺菌、抗菌性があります。微生物(MICROOGANISM)とは、狭義には細菌(BACTECIA)、菌類(FUNGI)、ウィルス(VIRUS)を指し、 広義にはこれらに原生動物(PROTOZOA)、藻類(ALGAE)などを含めます。

酸素と乖離(かいり)して生じる銀イオンは不安定な状況(プラスに帯電Ag+)にある為、微生物菌(マイナスに帯電)の酸素と結びつこうとして微生物(ウイルス・細菌・真菌・藻類等)の細胞内に取り込まれて抗菌性を発揮します。取り込まれた銀イオンはタンパク質等に結合し、その機能を阻害し細胞分裂などができなくなり、タンパク質の機能障害によって活性酸素種が発生し、微生物細胞が死滅すると考えられます。
微生物の状態や銀イオンの濃度(0.01ppm-1リットル中に0.00001gの極微量から抗菌効果がある)によっては、「静菌作用」にも「殺菌作用」にもなります。
以上のことから銀イオンは極微量で幅広いウイルスや菌に対して殺菌や抗菌効果を期待できるので、安全性の高い、環境汚染をしない抗菌剤の開発に適しています。


銀イオンの除菌・抗菌効果が確認されているウイルスや細菌類

コロナウィルス※・インフルエンザウィルス・O-157・大腸菌・黄色ブドウ球菌・MRSA・緑膿菌・肺炎かん菌・レジオネラ菌・ビブリオ菌・真菌類(カンジダ・アスベルギルス・水虫菌等)・藻類などの微生物
※一般的なコロナウィルス


コロナウイルス


O-157


黄色ブドウ球菌


肺炎かん菌


カビ真菌類


水虫菌


銀イオンの花粉やハウスダスト(アレル物質)への効果

イオンは花粉やPM2.5、ハウスダスト等(アレル物質)の有機物はプラスとマイナスの両方帯電しています。
プラスに帯電したアレル物質は反発し、マイナスに帯電したアレル物質は銀イオンと結合し、その活動を抑えられます。

銀イオン防臭効果

銀イオン(Ag+)は雑菌の増殖を防ぐので雑菌による腐敗臭を抑止します。
さらにマイナスに帯電した悪臭分子を吸着することによって、酸化分解で汗腺・皮脂線からの悪臭分子と細菌の増殖が原因で発生する体臭も抑止します。

玉ねぎの硫化アリルによる涙や鼻水抑制効果

玉ねぎを切ると涙や鼻水が出ます。
原因は玉ねぎを切ったりすりつぶしたりすると玉ねぎの細胞が壊れ中にある物質(アミノ酸や酵素など)が混ざり合って反応し、硫化アリルが発生し、これが蒸発して目や鼻の粘膜を刺激して、粘膜を守るために涙や鼻水が出ます。

Ag+マスク除菌シートを付けると、呼気の飛沫と純銀フィルターが反応し、短時間にマスク内で銀イオン飛沫が充満し、マスクの上方にも銀イオン飛沫が飛散します。 銀イオン飛沫と硫化アリルが結合すると硫化銀となり、粘膜を刺激しない物質に変化します。これにより抑制効果が生まれます。